甃友会からのお知らせ

副作用対策 2007年12月26日(水)

  精神疾患や身体疾患に対してせっかく薬を処方されても、副作用が出たという理由で、増量を断念したり、飲むのをやめた方がたくさんおられるのではないでしょうか?
効くか効かないかはっきりしない中途半端な量をだらだら飲むとかえって中途半端な体の状態がくせになってしまって、薬に対する抵抗ばかりが身に付き、長引きやすいものです。
しっかり効く量を飲んで治すというのが原則です。
そのためには、多少の副作用は、副作用を抑える薬を併用しながら治療する必要があります。
漢方薬の中にも、副作用を抑えるのに有効なものがいくつか報告されています。
抗うつ薬はうつ病だけでなくパニック障害や慢性の疼痛など様々な疾患に使われますが、
抗うつ薬による口や喉の渇きに対しては、生体に潤いを与える漢方薬を使います。
この薬は、もともと熱性疾患でたくさん汗が出て体が脱水になったときの口渇使われる薬ですが、抗うつ薬により唾液分泌が悪くなったことによる口渇にも有効だということが分かっています。
現在メジャーな薬になっているSSRIによる胃腸症状に対しては、胃腸のむくみを取りながら機能を調節する漢方薬を用います。
この薬は同時に体がだるい人に元気をつける作用もありますので、一石二鳥といえます。
薬を飲むとだるくなるという人に対して、貧血気味で体力のない高齢者などに使う体にやさしい漢方薬を使うと改善します。
最後に、薬のせいで便秘になっている人には、便秘を精神症状と一緒に取る漢方薬を使うと一石二鳥です。
この薬が使えない場合は、便秘だけ取る漢方薬もあります。
薬が必要なのに治療が滞っている方には是非試していただきたいと考えます。
※SSRIとは、選択的セロトニン再吸収阻害物質で、神経の癒しホルモン分泌を回復する薬の事。
 

認知症について 2007年10月27日(土)

  認知症により物忘れが目立つようになり、次第に日常生活を送ることが困難となります。更に抑うつ気分やイライラ感、不眠、もの取られ妄想などがみられることもあります。
認知症そのものを治すことは難しいですが、物忘れの進行を遅らせたり、抑うつ気分やイライラ感、不眠などを改善したりすることが可能な場合があります。
物忘れの進行を遅らせるお薬としては、アセチルコリンという神経伝達物質の濃度を高めるお薬があります。また抑うつ気分に対しては抗うつ薬、イライラ感に対しては抗不安薬、不眠に対しては眠剤などが有効な場合があります。
更に、家に閉じこもりがちになると刺激が少なくなるなどして認知症の進行が速くなることがありますので、通所系サービスなど介護保険制度を活用するのも一手です。
あと、介護する家族の方も、介護疲れで調子を崩される場合がありますので、家族の方も不眠やうつ状態などが続く場合は無理せず受診した方がよいと思います。
 

気のせいだから・・・ 2007年08月16日(木)

  体の不調が現れ、検査をしても異常が見つからず、「あなたの症状は精神的なものです。」と診断された場合、安心する人と困っている人に分かれます。後者の場合、家族からも「気のせい」と言われて途方に暮れることもあります。気というのは、分かりやすく言うと、脳神経機能、精神機能、筋肉の硬さ、内臓機能を安定して保つ自律神経の働きと言うことが出来ます。
気の異常により、一見関係ないような症状の組み合わせが出ます。
例えば、中国の古典「霊枢」によると、「気」を調整するあるシステムが狂うと、うるさい音に対して過敏になり、引きこもり傾向が出たり、ふらっと無計画に旅行にいきたくなったりすると書かれています。
この状態を放っておくと、発汗、口のゆがみ、喉の違和感が起こり、中指が痛んだり動きにくくなったりする症状が出てきます。
「気のせい」と言うのは「我慢しなさい」という意味だと誤解するから途方にくれるのであって、気の調整をすればいいのです。
気の変調が軽ければ、にらや柑橘類など、特定の食べ物を摂取すれば良くなることがあります。
無理な場合、漢方薬、鍼灸や、神経を調整する薬を使えば、回復します。
 

「パニック障害」のお薬について 2007年07月13日(金)

  「パニック障害」のお薬についてです。パニック障害は急に強い不安発作が起こり、動悸や息切れなどの症状がみられます。また、広場恐怖(人ごみの中などで強い恐怖感がみられる)を伴うことがあります。更に「また発作がおこるのではないか」と不安になって外出することが怖くなる事もあります。パニック障害のお薬としては、SSRIがあり、場合によっては抗不安薬を併用することもあります。あと、貧血や低血糖、甲状腺機能異常などの身体疾患でも同様の症状がみられる事がありますので注意が必要です。  

「不眠」のお薬について 2007年05月26日(土)

  「不眠のお薬」についてです。眠れない状態が続くとつらいですね。不眠には、「寝つきが悪い」「途中で目が覚める」「朝早く目が覚める」といった症状があり、それぞれに応じたお薬があります。
例えば「寝つきが悪い」状態には(超)短時間作用型睡眠薬といわれるお薬を処方します。場合によっては眠気が残ったりふらついたりすることがありますが、その時はお薬の調整が必要ですので御相談下さい。寝る前にビールなどを飲むと夜中にトイレに行きたくなって目が覚めてしまうこともありますので避けたほうがよいでしょう。あとうつ状態の場合にも不眠を認めることがあり、うつ状態の不眠には抗うつ薬を併用します。
 

「うつ」のお薬について 2007年04月18日(水)

  「ゆううつである」「おっくうである」など、うつ状態のお薬(抗うつ薬)についてを少し。抗うつ薬には、SSRI、三環系及び四環系抗うつ薬などがあります。SSRIは不安に対しても効果があるといわれ、パニック障害や社会不安障害などの方にも処方する事があります。
のみはじめの頃に吐き気や眠気などがみられる事もありますが、1−2週間でおさまることが多いです。三環系抗うつ薬は眠気やのどの渇きなどの副作用がよくみられますが、より重いうつ状態の方にも効果があります。あと、うつ状態には不眠やイライラもみられることがありますので、いわゆる安定剤や眠剤を処方する事もあります。
 


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